石井光と漢方

私、石井光は、五〇年近くの臨床経験、コラーゲンの動脈硬化、骨密度での生理生化学研究、一七年のがん免疫療法で免疫学研究、漢方医学の研究歴があります。21世紀のデトックスは、単に出すだけ、足りないものを入れるだけでなく、生理学、大脳生理学、生化学、薬理学、免疫学を網羅して健康寿命を延伸させるという概念を提唱しようと決意しました。

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石井光とアトピー

若いころ自分の病気がきっかけで、本格的に漢方を学びました。日本医科大学卒業後、東京女子医科大学外科に研修医として入局しました。毎日のように手術の助手として手洗いをおこなっていたら、幼少時のアトピー性皮膚炎が再燃して、全身に拡大したため、皮膚科に入院しました。西洋医学で改善しないので外科医を辞めざるを得なくなりました。

そこで学生時代から興味があった漢方で治そうと決意して、日本東洋医学会会長の寺師睦宗先生に弟子入りしました。漢方といっても生薬を煎じる本格漢方でした。実家の病院で非常勤で働きながら一年たち、大学で常勤として勤務できるまでになったので漢方が効いたのでしょう。

埼玉医科大学消化器内科に助手として再就職してから、内視鏡専門医研修のかたわら寺師先生について、漢方の三大古典と言われる、『傷寒論』、『黄帝内経』、『金匱要略』を読み、実家の病院では百味箪笥を購入して、生薬を煎じて治療経験を積みました。

漢方薬は、数種類の薬草の組み合わせです。例えば、防己黄耆湯は、防已(ボウイ)、黄耆(オウギ)、蒼朮(ソウジュツ)、生姜(ショウキョウ)、大棗(タイソウ)、甘草(カンゾウ)の六種類の組み合わせです。このうち防已、黄耆、蒼朮が主成分で、生姜(ショウキョウ)、大棗(タイソウ)、甘草(カンゾウ)は副作用を抑えたりする成分です。 

父と漢方

父は、腕の良い胸部外科医でした。全国から呼ばれて父の手術を受けた患者は多数いて、亡くなった時医師会が記念誌を出してくれたのを読んで、毎年全国から多くの患者が父の元に来るのを読んで感激した思い出があります。

祖父も飯能市の開業医で、埼玉医科大学創設者もいる医者一族として生まれた著者は、三代目です。四代目の息子も今は研修医です。

祖父も父も糖尿病、高血圧でした。祖父は、心筋梗塞、父は間質性肺炎がもとで亡くなりました。父とは不仲でしたが、危篤状態で呼ばれた開発者は、治療法のない間質性肺炎に対して漢方で治そうと試み、一時は大分改善して父に喜ばれたこと、今でも父の笑顔を思い出します。

西洋医学と漢方、その全ての経験を繋ぐ

西洋医学の進歩は目覚ましいものがある反面、良く効く薬ほど副作用も強いのです。著者は治験を五〇本以上おこないました。プラセボと呼ばれる偽薬でも、これが新薬だと思うだけで(被検者には偽薬であることは知らされていない)三〇%以上効果があるのです。実薬効果は、プラセボ効果を引き算すると、三〇%くらいです。それ以上の効果を求めると副作用が強すぎて薬として承認されません。

漢方は、二千年以上のいわば人体実験の歴史で少量の薬草を数種類から十数種類混ぜて煎じて薬効を期待します。著者は漢方と西洋医学の融合こそ、21世紀のデトックスに相応しいと考えています。

これら全ての経験が、著者の免疫を上げる配合食材の開発に繋がりました。いわば私の人生の集大成です。

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